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奢りのテーゼ

私は学生時代、昼は東京駅の地下街+地下駐車場の清掃アルバイト、夜に大学に通っていました。
清掃の現場の親方は50歳近いおじさんで、私も含めたメンバーに、よく缶ジュースを奢ってくれた。
真夏の地下駐車場は暑い。あのジュースはとても有り難かった。それで、たまには僕もごちそうしますよ、というと、「いや、いいよ!」と必ず強硬に拒否された。
今にして振り返れば、確かに、20歳そこそこの若造から奢られたくはないよなぁ、と思います。

「奢る」というのは、年上、目上の者が、下の者に対して行うものであって、その逆はちょっと難しい。
では、年下、目下の者は、どうすればいいか。
「ありがとうございます!」
と、感謝の念を言葉と表情で伝えるのは当然のことだ。でも、それ以上に何かをしたい場合、お金ではなく、手と頭を使う必要がある…。

そう考えた当時の私は、何とかしようと知恵を絞り、ゴミ捨て場から廃材を拾ってきて、清掃用具メンテナンス用の工具を借りて、清掃倉庫内に用具ラックを作った。費用ゼロ円。それまでは、用具が直に床に置かれていたのです。
これは、親方を含め、みんなから喜ばれました。
飾りではなく、真に実用に堪える、便利なものだったと自負しています。

上記は、私の学生時代の大事な思い出です。
学生時代の思い出といえば、大抵は「仲間や恋人と過ごした日々」といったものなのだろうが、私の場合、何だか、夏休みの工作を褒められて有頂天になった小学生みたいだな。

   ~~~

時を経て、つい最近、2回ほど奢っていただく機会があった。仕事とプライベートで。
いずれも、年齢的に大先輩の方からだ。

「年下、目下の者は、奢られたならば、お金ではなく、手と頭を使ってそれに報いるべし」
というテーゼは、今でも私の中にある。しかし今の私は、あの時のように、費用ゼロで、みんなを喜ばせる用具ラックを作ったような、スマッシュヒットを繰り出せるだけの創造力が枯渇してしまった。
それと引き替えに得たのがお金だ。
学生時代と比べれば、財布の中身はずっと膨らんでいる。

ご馳走になった大先輩に対しては、
「いつか必ず、奢り返すので覚悟してください!」
と予告しました。
もう、お金に頼らざるを得ない。それでも、せめて、何かちょっとしたサプライズを演出して、気持ちよく受け取って貰えるようにしたい…。乾いた雑巾を絞るようにしてアイデアを捻り出し、機会を伺っているところです。
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