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連携入力とは?(1)

PC要約筆記とは、健聴者が、その場の音声を耳で聴きながらノートPCにタイピングし、その内容を主にプロジェクタで投影することで、聴覚障害者に文字情報として伝えることです。

単純にノートPCとプロジェクタを直結して、Windowsのメモ帳に文章を打ち込んでもできますが、実際にはIPtalkという、PC要約筆記専用のソフトがよく使われます。
このソフトの特徴は、
  • 文章を入力する「溜め」の部分がある。メモ帳方式だと、入力ミスが発生した場合、それを修正する所もすべて丸見えで、読み手にゴチャゴチャした印象を与えてしまう。IPtalkなら、「溜め」で修正して、直った文章をプロジェクタに出力することで、読み手にスムーズな字幕(プロジェクタへの投影内容)を提供できる。

  • LANによって複数台のノートPCをつないで、各々IPtalkを起動すれば、互いの「溜め」部分が全員に見えるようになる。

2番目の点は一体何の役に立つのか?と思われるかもしれませんが、これは、2人での連携入力のために必須の機能なのです。
連携入力とは何か?
日本人の話は、平均すると1分間あたり300文字程度と言われています。一方、PCへのタイピングは、普通、速くても一分間あたり150文字程度。つまり、1人で打ち込んだのでは話に追いつかないのです。これを、2人がかりで打つことで、何とかして話に食らいつこう、というのが連携入力です。

実例を挙げる。

一つ人より力持ち、二つふるさと後にして、花の東京で腕試し。三つ未来の大物だぃ!大ちゃんアッチョレ人気者、てんてん天下の田舎っぺ

話者が、上記の文章を話したとしよう。これを、2人がかりで、どうやって打ち込むか。

  1. 話者が、「一つ人より…」と話すと同時に、Aが打ち込み開始。

  2. 話者が、「二つふるさと…」にさしかかった時点で、Aの溜めには「一つ人より」までしか入力できていない。

  3. Bは、IPtalkの機能によってAの溜めを把握し、「Aよ、『一つ人より力持ち』までを頼む!」と念じながら、自分の溜めに「二つふるさと…」から打ち込む。

  4. Aは、IPtalkの機能によってBの溜めを把握し、自分の受け持ち分を察知する。そこまで打ち込んだら、自分の溜めの内容を字幕に移す。

  5. 字幕内容「一つ人より力持ち、

  6. その時点で話者は「花の東京で…」にさしかかっている。が、Bの溜めには「二つふるさと」までしか入力できていない。

  7. Aは、IPtalkの機能によってBの溜めを把握し、「Bよ、『二つふるさと後にして、』までを頼む!」と念じながら、自分の溜めに「花の東京で…」から打ち込む。

  8. Bは、IPtalkの機能によってAの溜めを把握し、自分の受け持ち分を察知する。そこまで打ち込んだら、自分の溜めの内容を字幕に移す。

  9. 字幕内容「一つ人より力持ち、二つふるさと後にして、

  10. その時点で話者は「三つ未来の…」にさしかかっている。が、Aの溜めには、「花の東京で」までしか入力できていない。

  11. Bは、IPtalkの機能によってAの溜めを把握し、「Aよ、『花の東京で腕試し。』までを頼む!」と念じながら、自分の溜めに「三つ未来の…」から打ち込む。

  12. Aは、IPtalkの機能によってBの溜めを把握し、自分の受け持ち分を察知する。そこまで打ち込んだら、自分の溜めの内容を字幕に移す。

  13. 字幕内容「一つ人より力持ち、二つふるさと後にして、花の東京で腕試し。

・・・・以降省略・・・・

私がPC要約筆記に興味を持って、地元のサークルに見学に行ったとき、初めてこの連携入力を目の当たりにして思ったのは、
「これは無理だ!俺には無理だ!絶対無理だ!」
でした。それまでは、1人で聴いて打ち込むものだと思っていたのです。
しかし、練習したら、そこそこできるようになりました。
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