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要約

前記事「ダメダメ記者」で、時事通信による科学的な記事の配信が、実験内容を紹介していても、対照実験の結果を漏らしているようでは片手落ちである…と私は指摘しました。
そこで試しに、字数の制約を守りつつ、対照実験もきちんと押さえたものを書いてみた。

オリジナル
 これまで思考や推論を伴う「認知能力」がないとされてきた魚類について、大阪市立大理学研究科の幸田正典教授らのグループが、熱帯魚の一種は論理的な思考力を持つことを実験で明らかにし、スイスの生物学専門誌のオンライン版に3日、論文を掲載した。

 幸田教授らは、カワスズメ科の熱帯魚「ジュリドクロミス」を使い、「AがBより強く、BがCより強ければ、AはCより強い」という論理的思考ができるか調べた。

 ジュリドクロミスは個体識別能力があり、弱い個体は強い個体に対して「逃げる」「体を傾けて震わせる」などの劣位行動を示し、力関係の順位付けをしていることが知られている。

 実験では、体長が同程度のオス同士を戦わせ、勝った方をB、負けた方をCにグループ分け。次にBと戦ってAが勝つ様子をCグループの個体に見せた後、CとAをガラス越しに対面させたところ、Cの12匹のうち11匹が劣位行動を見せた。

 幸田教授は「魚にも高い情報処理能力があることが示された。今後は他の魚でも同様の実験を行いたい」と話している。 
(436文字)

私が要約したもの
 大阪市立大理学研究科の幸田正典教授らのグループは、ある種の魚が、通説に反し論理的思考ができることを明らかにし、スイスの生物学専門誌のオンライン版に3日、論文を掲載した。

 カワスズメ科の熱帯魚「ジュリドクロミス」は個体識別能力があり、弱い個体は強い個体に対して「逃げる」「体を傾けて震わせる」などの劣位行動を示す。

 実験では、まず、体長が同程度のオス同士を戦わせ、勝った方をB、負けた方をCにグループ分け。次にBと戦ってAが勝つ様子をCグループの個体に見せた後、CとAをガラス越しに対面させたところ、Cの12匹のうち11匹が劣位行動を見せた。

 一方、Cにとって初顔の2匹の戦いを見せた後、勝った方のグループをCとガラス越しに対面させても、劣位行動は多くは見られなかった。
 この結果、ジュリドクロミスは「AがBより強く、BがCより強ければ、AはCより強い」という論理的思考ができることが示された。

 幸田教授は「魚にも高い情報処理能力があるとわかった。他の魚でも確かめたい」と話している。
(434文字)
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